Q.亞北ネルとは?

亞北ネル(あきた ねる)は、VOCALOID 2「初音ミク」をめぐって起きた複数の騒動をきっかけに、初音ミクをモチーフとする二次創作として誕生した初音ミクの派生キャラクターです。
ここでいう派生キャラクターとは、歌声合成ソフトウェアのキャラクターから発想され、ファンの創作によって生まれた「ボーカロイド風のキャラクター」を指します。
当時、初音ミクにまつわるある話題で荒れていたネット掲示板「2ちゃんねる」(現在の5ちゃんねる)のスレッドでは、初音ミクやそのファンを批判・挑発する書き込みが続いていました。
初音ミクの可能性についてもっと語り合いたいと思っていた参加者のひとり、のちの亞北ネルの作者は、そうした空気をどうにか和らげられないかと考えていました。
その中で、「荒らしがかわいい女の子のキャラクターだったら、腹も立たないのではないか」「荒らしている側も、萌えキャラとして扱われたら嫌がるのではないか」という発想に至ります。
そして、テンプレートのように書き込まれていた「飽きた、もう寝る」という荒らしの書き込みをもとに、「ツンデレ少女のネット工作員」という設定を持つキャラクター「亞北ネル」を思いつき、イラストを描き始めます。
そして2007年11月1日の深夜、同掲示板のニュース速報+板、通称「ニュー速+」のスレッドに、亞北ネルの最初のイラストを投稿しました。

特徴的なサイドテール(サイドポニーテール)の髪型、髪色は黄色、眉は太目、へそ出し、肩には「DEN2」のタトゥー入り。アームカバーにはPC用のキーボードが組み込まれ、携帯電話を弄りながら「キモヲタ」を罵る姿が描かれ、右下には亞北ネルの名前と、簡単なプロフィールが添えられていました。
イラストへの最初の反応はそれほど大きなものではありませんでしたが、そのあと徐々に好評を得ていきました。
そこで作者は、他の匿名ユーザーと区別がつくように、スレッド上で「ネル描き」という固定ハンドル名を名乗るようになります。
その場にいた2ちゃんねらーたちから寄せられたアイデアを参考にしながら、炎上を鎮める「防火ロイド」という呼び名や、「時給700円のアルバイト」「ネット工作の仕事でミクを悪く言っているが、実はミクのファンでもある」といった設定が、少しずつ形作られていきました。
ネルが二次創作の対象として広がっていく手応えを感じた作者は、より多くの人に亞北ネルを知ってもらうため、「ネル描き」改め「スミス・ヒオカ」と名乗り、情報の集積と発信の場として、2007年11月14日、公式ブログ「防火ロイド 亞北ネル」(旧公式ブログ)を開設しました。
2008年4月1日、初音ミクの発売元であるクリプトン・フューチャー・メディア株式会社との間で、亞北ネルを初音ミクの二次的著作物とする覚書を交わします。
同じく2ちゃんねるを発祥とする弱音ハクと共に、正式に「初音ミクの公認派生キャラクター」となります。
この覚書により、クリプトンが定めた二次創作のガイドラインをネルにも準用できるようになった他、セガのリズムゲーム「Project DIVAシリーズ」に登場したり、フィギュアやぬいぐるみになったりと、クリプトン社を窓口とした商用利用も可能になりました。
旧公式ブログは利用していたサービスの終了に伴い、2023年1月31日をもって閉鎖しましたが、近年のネルへの再注目を受け、2025年11月2日、プレオープンという形で現在の亞北ネル公式サイトを開設するに至りました。
「それぞれが想像する亞北ネルを育んでほしい」という作者の方針のもと、日本のみならず海外でも、亞北ネルは多くのファンの手によって、今もさまざまな形で表現され続けています。
最初のイラストに書かれていたプロフィール※1
| 年齢 | 17歳 |
| 身長 | 150cm |
| 体重 | 38kg |
| 得意ジャンル | 書込代行/印象操作 |
| 得意な板 | ニュース速報+/ニュース速報/VIP |
| お得意様 |
※1…あくまでも最初のイラストに書かれていた内容です。このプロフィールはフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。また、二次創作をする際に、これらの初期設定を厳密に守る必要はありません。
